pafa’s 研究所

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母親が認知症の疑い。本人は認知症と思っていない。話しのかけかた。【認知症は女性に多い】

こんにちは、パファです。

 

このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験や実体験を元に記載しています。

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

私は介護施設で副管理者を行っています。

先日利用の相談をしたいという家族がいらしたので、今回は母親が認知症になったら。

について話していきたいと思います。

 

 

母親が認知症になったら

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母親が認知症になれば、外部が調査してある程度わかりやすく要支援や要介護といったように数値で示してくれます。

子どもにとっては、お母さんの状態をいきなり数値で言われても意味が分からないと思います。

目安として要支援は見守ったり助言が必要な程度ですが、一人暮らしは厳しいかと思います。要介護となれば、直接的な手助けや生活を管理してあげなければならないです。

 

それと同時に、親が認知症になったら、子どもにも踏む段階があります。これは数値では示していないので、わかりにくいと思います。

その心情と気をつける事を書いていきます。

 

・お母さんの言動が以前と少し変わり、もしかして認知症かな。と思う。初期段階

あなたを育てたお母さんですから、子どもがそう感じた場合、概ね間違ってはいない時が多いと思います。

認知症とあなたが思ってもお母さんは自分では正常だと思っています。病院に連れて行きたいと思っても、説得(どう言うか)が分からないと思います。

その時はあなたに旦那さんがいる場合は、当たり前ですがそれを相談します。

次にかかり付けの医者がいれば、その旨を本人のいない時に相談します。

もしかかり付けの医者がいなければ、あなた一人で外部に相談に行きます。

 

・次に思う事は「母親が認知症」だと納得できない。

できていた事が出来なくなっていく。もしかして今だけなんではないか。改善するはずだ。と思います。それが一般的ですね。

納得できないということは、おそらく病院にも行かずに自宅で生活していると思います。病院で認知症だと診断されることは「病気」と言われることです。

つまり適切な診断と服薬が必要な状態なのに、放っておくのは病気を進行させることです。(診断され薬を処方されても、進行を遅らせたり症状を抑制するだけですが)

お母さんの状態が以前と変わり、様子を見るのももちろん必要ですが、いつまで様子を見るのかも決めておいたほうがいいです。

 

認知症が進むと様々な症状がでます。「腹が立ちます」

今までできていた事ができなくなり、今度は言動が変わってきます。起こりやすい行動は下の3つです。

1.同じ事を繰り返し言う。

3秒前に言った事を何時間も、毎日ずーっと繰り返して言う。こっちも頭がおかしくなってきます。もちろん本人は繰り返して言っているなんて思っていません。つまり記憶ができなくなっているので、口論しても解決しません。

ですが最初は絶対と言っていいほど口論になるでしょう。母親と向き合うだけの生活だけではなく、仕事や自分の家庭のストレスもあります。そのうち言う事を聞かせようと、頭ごなしで言うようになると思います。

病気を理解し、認めることが必要になります。同時に、介護者ひとりだけでは乗り越えられない事も覚えておいてください。

 

2.お金の使い方が荒くなり、管理できなくなる。

近所づきあいを優先して、毎日友達を自宅に招きます。その際のお菓子代やお昼代を一人で使いまくります。週に4~5回も招いていたら月にすると何万円かにはなります。それを毎月繰り返し、気付くとお金がないと言う症状の人もいます。

むやみにお金を取り上げると、近所づきあいができないと激高する人もいるので、そっと隠すなどの対策が必要です。それと同時に、一人暮らしはできない事も理解しましょう。

 

3.暴力、暴言、性欲などの感情が酷くなる。

暴力、暴言が酷くなると、家族へも怒鳴り散らします。誰が来ても興奮するので、誰も手に負えなくなるほど、怒ります。叩かれる家族も何人も見てきました。とても気の毒です。対応は大きく3つあります。

・入所(入院)させる。

・薬で抑える。

・そのまま暮らす。

病気で激高しています。まずあなた自身を守ってください。それが先決です。その次にお母さんが怪我しないよう守ってください。

さらに性欲が強く行動に表れる人もいます。私も数え切れないほど、下半身をズボンの上から触られています。

性欲が強く表れると、近所の異性の行動をよく見ることがあります。同姓の行動へは批判的で、異性へは甘い。つまり近所づきあいができなくなります。

この症状も程度によりますが、概ね一人暮らしはできなくなります。トラブル続きで、苦情がでますから。

 

私の祖母も今は施設で入所生活をしています。もう私の事をわからないです。

そしていずれ両親、さらに私自身もそうなる時がくるでしょう。

 

大切なのは、病気になってもその人の人生です。

介護する側も生きているんですから、自分の人生を大切にするべきです。

努力は必要ですが、無理はダメです。一緒に生活できないほど疲労しては、絶対お母さんも喜ばないでしょう。

 

だから認知症になってもそれは母親の人生と捉えるべきです。あなたも認知症になったら、それがあなたの人生です。子どもに身元引受人としての責任はあっても、介護する義務はないのです。だから入院なり、入所なりするべきです。

もしお金が無いという方もいると思います。相談先はあります。初めのほうで伝えた場所からその家族に見合った解決を見つけてください。日中だけ施設へ通ったり、一定の短期間入所したり、負担を減らす方法はいくつもあります。どうにもならなければ生活保護もあります。

毎日介護で疲弊して行き場を無くすより、自分の生活も成り立たせる事も考えてください。

何度も言いますが認知症になったお母さんもあなたを疲弊させたいわけじゃありません。望んでもいないでしょう。

 

あなたが幸せになることを、お母さんは望んで産んだはずです。

 

要はあなた自身を大切にしてくださいっていう話でした。

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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