こんにちは、パファです。
人は睡眠が足りていないと思考がうまく働きません。
私は約4年間、不眠になりました。
理由は自分の会社の売上が落ちてから眠れなくなり、倒産後の1年間までです。
出勤してもいつも「ボーッと」していて、それが常態化します。
精神的に追い詰められていて眠くもならない。
そんな状況になりそうな方、あるいは倒産を検討せざるを得ない方へお伝えします。
パート、アルバイト、一般社員、若手管理職、若手社長へ私の経験を踏まえてお伝えします。
あなたの努力が1歩でも成功につながる事を応援しています。
そして日本の企業が世界一と言われる日を目指すブログです。
睡眠不足は慣れるが体調最悪
恐縮ですが、今回のブログは私の体験を中心にお伝えします。
倒産を考え始めた時期から実際に倒産した約3年間。
さらにその後の1年間に渡って経験した計4年間です。
つまり4年間は不眠状態でした。
真っ只中にいる時は寝不足でも何も感じずに働いていいました。
しかし今考えると、精神的に朦朧としているのが常態化していました。
よく車で事故を起こさなかったと思います。
事業が傾き始めてお金が無くなってくると、不安で眠れなくなります。
どうやって売上を上げるか。
支払いまでにどうやってお金を用意するか。
寝ても覚めてもいつもそればかり考え、人の気持ちや自分の状態なんてまったく考える余裕は無くなります。
例えば友人が協力してくれて私が販売している高額な商品を買ってくれました。
普段であればその気持に感謝して、商品の話しをしたり事業の話しをしたりする。
そして後日一緒に飲みに行ったりして、お返しをしたりする。
しかし当時は「お金」しか目がなくなってしまい、お金が手に入った事に嬉しさを感じていました。
商品はすでにどうでもよく(ちょっと語弊ある言い方ですが)、現金が手に入って支払いが出来る事に嬉しさを感じていました。
だから友達には「これで支払いが出来るありがとう」という言い方をしてしまった。
もちろん友達はそんなつもりで買ってくれたわけではないから、不快な思いをさせてしまいました。
その友達は「がんばれ」とは言ってくれるものの、二度と商品を買ってくれなくなりました。
全部私の責任です。
つまりお金が無くなり、むしろ不足してくるといつも24時間「金、金」になります。
そして気持ちに余裕が無くなってくると、人の気持ちも考えられなくなり自分の身体へも気を遣えなくなります。
その頃私は「金の亡者」と呼ばれてしまいました。
いつも金、金、金があると知れば走り、無ければ行きもしない。
そしてこの頃から友達は離れ、表情もおかしくなったと言われるようになりました。
睡眠時間は2~3時間に1度目が覚めて、そのまま起きる時もあれば、もう一度2~3時間寝る時もある。
しかし二度寝は途中で途中で何度も目が覚めてしまい、熟睡した感じはありません。
これが毎日続くと慣れます。
そしていつも頭がボーッとしていることへも慣れます。
むしろそれが普通です。
表情が変わり会話の切り返しが遅くなり、いつも目が座っている状態。
誰も話しかけたくならない見た目と雰囲気です。
日中のスキマ時間に車で寝る時もありますが、起きるとより一層体がだるく感じていました。
精神科への受診の勧め
あまりに表情が暗く変わり、目が座り、説明ができない行動をし始め、帰宅して夜寝る時もお金が足りないために追い詰められて寝られない。
いつまでこの状況が続くのか、先が見えないのがさらに私の身体を狂わせていきます。
さすがに見ていられなくなったのか、人から病院の精神科を受診するように勧められました。
勧められた時の私の心境は、「お金無いから行きたくない」。
自分が異常な状態と理解していないから、病院に行く理由がないと思っています。
そして診察代を支払うお金を集める(たった数千円がない)のに苦労し、数ヶ月経っていました。
何度も行くように言われたので、言われるのが嫌で受診しました。
医師から言われたのは「強い対人恐怖症、うつ病、不眠」
色々薬を処方されました。
しかしそれを飲んでも状態は変わらないだろうと、すぐには飲み始めませんでした。
しかし夜になると不安が増してくるので、薬を飲んで少しでも治まるなら良いかなという気持ちで服用し始めます。
すると眠剤のおかげでその日から寝られるようになり、(と言っても4時間くらいですが)何年かぶりに熟睡した感覚になりました。
それからは眠剤が無いと眠れないと感じるようになり、毎日服用しました。
つまり眠剤に頼り切る睡眠です。
私はなぜか依存したくないという気持ちもあったから、たまに眠剤を飲まないで寝ていましたが、それだともちろん寝られません。
それでも服用しない日をたまに作りました。
寝る環境を整え、目的を持つ
安定剤や眠剤を毎日飲むようになり、とりあえず以前よりは落ち着いて眠れるようになりました。
すると客観的に物事を考えられるようになってきました。
「私の会社はもう異常事態に陥っている」
これは理解出来ました。
しかし「倒産を決断する」事は私にはありませんでした。
まだ自分がどういう状態にあるか、理解出来ていない部分がありました。
それほど精神的に崩壊すると理解力が無くなる。
精神的な崩壊は突然なるのではなく、年月をかけて少しずつ崩れ始めていつの間にか崩壊している。
だから自分で気付けません。
古い車の塗装の下にある鉄板のサビが侵食するように、表面は変わらなくても1度錆びると時間とともに中身は腐っていきます。
そんな感じです。
その状況を変えるための方法は2つのうち1つです。
・会社を立て直せるほどの現金の投入と売上の確保。
・倒産
です。
前者はありえません。あったら倒産までなりません。
だから自ずと後者を選ぶしかなくなる。
私は自分で倒産させるという概念がありませんでした。
知人が「もう倒産させたほうが良い」とアドバイスしてくれたから、倒産を考えられるようになりました。
つまり苦しみの中にいると逃れる術すらも考えられなくなっています。
倒産を考えましょう。
倒産を選んでも苦しみはあります。
しかし苦しみ続けるために生まれてきたわけではありません。
それにやり直しならできますから、苦しみ続けなくても良いんです。
倒産を考えましょう。
私の話しに戻ります。
薬を飲んで少しの時間でも安定して考えられる状態が出来ました。
しかしやる気までなくなってしまう時もありました。
薬の副作用なのかは分かりません。
しかし眠剤と安定剤が私を救ってくれた。
その時に思ったのが長い期間の服用ではなく、短い期間で自分の状態を変え倒産まで持っていく。
目的を持つことで前に進めるようになったんです。
寝る時間を削るな
人から倒産のアドバイスを受けて、眠剤と安定剤を服用しながら倒産。
そして倒産後も多くの人から説明を求められます。
それが行く度に辞めた理由とダメ出しをされます。
何度も何度も。
それでまた体調が崩れます。
薬が増えます。
その繰り返しで、倒産に関わる業務をすべて終わる頃にやっと行動しなくて良いんだとい実感が湧きます。
しかしまだ倒産させた実感はありません。
実感が湧くのは倒産させてから半年近く経った時です。
ようやく会社にまつわる事が終わったんだと感じました。
しかしまだ支払いの多くが残っているので、スッキリした状態ではありませんでした。
それから各支払先にも行って、分割で支払ったりしてようやく数年後に落ち着いてきました。
今もまだ残っている支払いはありますが、生活が困るほどではありません。
普通に生活することは出来ます。
つまり私は自己破産はしていません。
借りた物は返す。
そして金融機関から借りた高額の支払いをどうやって返すのかを考えるのが、次の新しい自分を作るきっかけにもなるという思いです。
こんな風にやる気を上げたり、目的を持ったり、目的を叶えるために手段を考えたり。
これらは寝不足だとまったく考えられません。
今経営が傾いている方は、とにかく寝る時間を確保してください。
そして薬でも何でも合法なら頼って寝てください。
今でもたまに仕事で忙しく、寝不足になります。
その時の状態は不快感がとても強く感じます。
以前はこれが常態化していたと考えると、考えられません。
会社が傾いて眠れなくなったら、まずは精神科に言って眠剤を処方してもらいましょう。
薬は持っていれば、苦しい時に飲めば良いんです。
しかし持っていなければ飲めません。
すると状態は悪化していきます。
薬は準備する。
その上で寝る時間、8時間は毎日しっかり取る。
土台はこれです。
それすらないと適切で最善な判断なんて出来ません。
経験して嫌というほど感じました。
今の苦しい現状は変わります。
必ず変わる時は来ます。
その日が来るまで、薬に一時的に頼って、ちょっとずつ回復させていきましょう。
倒産は過程です。
致命傷出ない限り、やり直しは出来ます。
倒産も社長のりっぱな判断の1つです。
応援しています。
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今日も最後までご覧下さりありがとうございました。
また明日。