pafa’s 研究所

仕事上での悩みや人間関係、モチベーションの保ち方、社員教育等、職場での見識を深めるブログ

農業に学ぶ人材育成。中間管理職の方、馬鹿にされても人材育成は時間と忍耐が求められる

こんにちは、パファです。

 

 

 

部下の管理職の人が、「部下を指導しても全然理解してくれない」と嘆いて相談された。私よりも年上でちょっと頭が硬い人なので、分かりやすく説明しました。

今日はその時説明したようにお伝えします。

 

 

 

目次です。

①農業の流れ

②人材育成の流れ

③育てる側の問題

 

 

 

このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験等、実体験を元に記載しています。

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

 

良く望ましく育てるには、手間暇をどれくらいかけたかで変わる

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 私の妻の実家は農家です。

春に田んぼの手伝いをさせて頂いたことが何度かあります。さらに出荷はしていませんが、野菜を10種類以上(詳しく分かりません)育てています。先日もネギやキャベツ、芋、長芋、大根等を頂きました(お父さん、お母さん、お婆ちゃんいつもありがとうございます)。

農業と人材育成で共通点を感じられたので、それをお伝えします。

 

 

①農業の流れ

農業を詳しく書こうとすると私では知識が無い部分があるので、私が見聞き手伝いをした範囲でお伝えします。

 

農業の目的は、土地を使って生産物を得ること。

そして生産物を得るために土地の状態は大きく影響する。

 

未開の土地なら起こす事から始まり、土壌ははどこでも同一ではないから生産できる状態にするために多くの時間が使われる。

石や雑草、根等を取り除き、育てる野菜の根が栄養や水分を吸収しやすいように深くまで土を起こす。

 

そして起こした土に肥料や空気をよく混ぜて、一度平にしてから畝を立てる。

それからやっと種まきをする。

 

お分かりだと思いますが、ここまでがとても重要です。土壌の状態ができる野菜の質を大きく左右する。

 

 

そして次に植えてからの工程。

根がしっかり張るまで水を絶やされない。そして除草、さらには土が固くなるから度々土を起こしたりする。

これらの手入れする作業も怠ると発育に大きな影響を及ぼして、枯れることもありうる。

ある程度育ってくると、害虫の防除。野菜に付いた虫を駆除して、再び付かないように防ぐ。

これらに多くの時間を費やしてようやく収穫となる。もちろん手間をかけた野菜ほど質が良い状態で収穫できる。

 

2年目、3年目になると土は育成するのに良い土壌となるから、できる野菜の質も良くなりやすい。

 

 

 

②人材育成の流れ

人材育成の目的は、企業の業績向上に貢献できる人を作ることにある。

だから入社してから初めに覚えることは、その企業の理念や環境、基本的な仕事内容を理解してもらう。

そして将来につながる知識やスキルを教えていく。

 

人だから伝えたとおりにやらない事も、出来ない事も、時間がかかる事もある。

人はそれぞれ違うから。

 

だから苦手な事や初めて学ぶ作業に関してはやって見せ、やらせて、任せて、覚えさせる。覚えるまでは不安や不満が出るからそれらを取り除くが、過保護にならないように突き放すのも必要。

 

そしてこれらの教育へは全て期日を設ける。教える側には普段の仕事もあるから、教育だけに力を入れることもできないでしょう。

だが期日を設けないと後回しになって結局やらずに終わる。すると人は育たないから、結局自分の仕事も減らない。

 

だから期日を設けて、それを達成するために考えるのも自分が成熟にする訓練になる。

そして1番の理由は、責任を持つこと。自分が人を育てるという責任を負う事で、ようやく真剣に向き合う。

 

知識やスキルを教えたら、次は高いモチベーションを維持させる。

自分で考えて、覚えるのをひたすら待つ時期に入る。 

 

 

 

③育てる側の問題

農業と人材育成の共通点。

育つのは水を与えている時や指導している時ではなく、水を与えてから光を浴びている時と、指導されてから自分なりに考えている時。つまり外部要因ではなく、内部要因の時に成長する。

 

だから育成者は伸び伸び成長できるように、土を整備したり環境を整えたりするのが仕事。枯れたり辞めたりしないよう、付かず離れず距離を調整しながら手をかけ育つのを待つしか無い。

栄養をあげたり褒めたり叱ったり。トラブルがあってもできるだけ本人に解決させる。多少曲がって育つでしょう。だからって強引にまっすぐに引っ張ったり、罵詈雑言で育てるのは間違っている。

その多少曲がっているのが個性だから。全く同じ野菜や人を量産させているわけではない。

 

育てる側は環境を整えて、伸びやすいように手間暇をかけて伸びてくるまで待つ忍耐力が必要。

 

これから管理職になる方も覚えておいて下さい。育てる側が思っている通りには育ちません。育つようにしてあげて、育ってくるのを待つ。問題があれば手を貸すのか見守るのか、見極めながら楽しみにしましょう。

 

 

関連ブログです。

 部下のせいにするな。人のせいにしている時点で、管理職失格。

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 自分の事ですら思い通りはならない。人なんてさらに思い通りに行動しないのが当たり前。

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 上司は知識とスキルを教えたら、モチベーションを上げるのが仕事。部下は育つ。

pafa.hatenablog.com

 

 

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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