pafa’s 研究所

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起業、倒産した経験者から。絶対倒産のデットラインを決めてから起業しなさい。創業プランよりデットラインプランが優先

こんにちは、パファです。

 

 

私は30代で起業しました。

特に事前に起業方法を調べるでもなく、起業したい夢があったから起業しました。

今考えると本当に無策過ぎて、よく起業したな。って思えます。無謀でした。

 

地元の県や市が主催する起業塾みたいな勉強会?には何度か足を運びましたが、あれを学ぶ前に考えておかなければならないのが今日お伝えする内容です。

どこまで利益を出せなかったら廃業するか、デットラインを明確に決めましょう。

私は一切決めずにだらだらと続けてしまったために、私はもちろん両親や妻、妻の両親にまでお金を借りてすべて溶かしました。

焼け石に水です。

起業を志す方にお伝えします。

 

 

目次です。

①倒産間際は精神が崩壊しかけているので、正常な判断はできません

②デットラインが自分を守る。具体的にシンプルに決める

説明していきます。

 

 

このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験等、実体験を元に記載しています。

少しでも参考になれば幸いです。

 

 

デットラインは創業プランよりも大切。第一に自分を守る計画から入ろう

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 段取り8割とは本当に意味ある言葉です。

特にお金が絡むなら段取りがしっかりしていないと、人と争ったり、生活がままならなくなったりします。

今回は私の大失敗を例に起業を志す方を応援する回です。

 

 

①倒産間際は精神が崩壊しかけているので正常な判断はできません

お金のトラブルに巻き込まれたことありますか。会社をこれから初めて起こす方なら、間違いなく今後巻き込まれます。

 

どの会社も信用を無くす事をとても恐れていますが、中には私のように経営に失敗して支払いが滞る会社もあります。

あなたの創業プランでは問題なくても、他社から被害を被る可能性は十分にありますから覚えておきましょう。

倒産をさせずにずるずる続けている会社ほど、あなたの会社が受ける被害は大きいです。

 

そしてあなたも倒産を免れない状態になったら、即座に決断出来る準備をしましょう。

 

突然ですがパチンコやスロットをやったことありますか。

1台に数万円使って、回転数や演出からもう少しで当たりそうだ! と思ったり、当たったもののやめ時が分からずに結局ほとんど飲まれてしまった。とかです。

 

株やFXとかでもありますよね。プラスに動けばすぐに利益を確定させたり、逆にマイナスに動けばなかなか損益を確定させられずにマイナスの金額が膨らむ。

 

お金が絡むと本当に正常な判断ができなくなります。

自分が今どんな状況にいるのか、どれほど自己中心的な行動をしているのか。お金しか見えないから、人の感情は全く入ってきません。

人ですから程度問題であって、必ず正常な思考ができなくなります。

 

繰り返しますが私は約5年で倒産させました。

 

悪化の初期、中期、後期でお伝えします。

経営が悪化してきた初期の状態では、倒産させるのが「倒産=失敗=ダメな人間」という思考で、なんとか回避しようと、休日も睡眠もなくとにかく行動します。実はそれがダメな行動の始まりなんですが。

 

経営悪化の中期では、とにかく人に迷惑はかけまいとして、私の売れる物はすべて売って支払いに回しました。

それでも足りない場合は、個人の支払いが滞り始めます。会社は信用が全てなので、個人の保険や年金、携帯、家に入れるお金等、すべてに遅れが出ます。

中期後半では、個人で新たに消費者金融からお金を借りて支払いました。

本来、遅くともここで倒産させるべきだったのです。

 

人には迷惑をかけず、自分でどうにかできるまで。できなくなったら倒産。

初めて起業するなら具体的数値が決められない場合もあるでしょう。そんな時は、「誰にも迷惑をかけない」が一つの指標になると思います。

 

経営悪化後期は地獄の始まりです。

本当に地獄です。死んだほうがマシです。

プライドも何もあったものじゃない。あらゆる角度からこてんぱんに叩き潰されます。

 

支払いを遅らせてしまった企業からは説明を求められ、経営悪化しているのを分かってて注文してきたかと詰められたり、損害賠償を求められたり、相手の会社の社員大勢がいる前で土下座したり。訴えられて裁判所へ行ったり。

 

銀行から融資をしていたので、何度も収支の説明で支店長へ足を運んだり。責められ、個人の通帳も一時止められたりします。

 

このころには感情はありません。1日中機械です。

呼ばれたから行く。そしてひたすら責められながら謝罪。

家に帰ってもお金がない中、妻がなんとかご飯を用意してくれている。

母は夜中仕事から帰宅して外で泣いている。

 

 

俺がいない方が、みんな良いよね。

そして遺書書くよね。

 

 

やっと倒産です。

ここまでの数ヶ月、生きた心地がしない毎日を送ります。夜逃げっていいなって何千回も思いました。

 

そして銀行から保証協会に代位弁済となり、債権が移ります。

保証協会へこれまた同じ説明と、同じように責められます。

それと同時に今後の支払い予定を立てます。

 

だから後期には絶対踏み込まないプランを先に作ってください。

自分のためですよ。

 

 

 

②デットラインが自分を守る。具体的にシンプルに決める

初めて起業するなら、シンプルが良いです。

ここまでいったら倒産させる。を分かりやすく作りましょう。

上述した「自分でどうにかできるまで」であれば、自分のお金が無くなります。だからもう少し早い方が望ましいです。

 

 

・融資に頼らず準備したお金だけで経営するとします。

できれば半年。遅くとも10ヶ月で目処が断たなければ止めた方がいいです。

1年我慢するのは長過ぎますし、もう1回やり直せば良いんです。

1回廃業させたら、得られることが多くあります。だから2回目の挑戦のために余力を残して置くのが望ましいです。

 

ダメなら次。

決断の速さも経営者に求められる能力です。

 

 

・次に融資を受けていた場合。

職種によって変わりますが、半年連続して赤字が出たら銀行に相談しましょう。

理由は2つあります。

1つはもしかしたらアドバイスを得られるかもしれません。

もう1つ。こっちの方が重要です。事前に相談していたら信用と誠意を最大限落とさないようにできるからです。

銀行から信用を落とすととても面倒ですよ。

 

そして長くても2年継続して赤字なら止めた方がいいです。2年かかって直せないなら何か大きな問題があります。

3年赤字なら、あなたが確実に借金を背負うことになりますし、精神が崩壊して正常な思考ができなくなります。よほどお金に余力があったり、他から収益があるならまだ挑戦してもいいかもしれません。ですが他からの収益がないなら、私の経験上2年赤字が限界です。

銀行に説明して倒産させて、もう1回普通の暮らしに戻してから分析しましょう。

 

できれば黄色信号もあった方がいいですね。

融資がない場合は3ヶ月から半年で大幅に主力商品を変えるとか。

融資がある場合は1年経ったら別の主力商品も投下するとか。

宣伝方法も変えるとかですね。

 

 

私はいずれまた起業したいと考えています。

しかし前回の失敗を踏まえて、次回はいくつか制限を設けています。

・人を限界まで雇わない。できれば雇わない。

・家族からも人からも2度とお金を借りない。

・お金を使わない商売から始める。

・お金に頼り切らず、知恵を出す。

方向性としては、こんな感じです。

 

起業を志している方。応援しますが、失敗しても苦しまない段取りをしてください。

失敗は誰でもあります。

立ち上がれないほど苦しまなくてもいいです。

立ち上がれる失敗に留めましょう。

 

関連ブログです。

 辛い出来事ほど乗り越えた後に成長できる。

pafa.hatenablog.com

 

 失敗を想定しよう。想定しないから慌てる。

pafa.hatenablog.com

 

 苦しめた妻から信頼を取り戻す努力を今でも継続しています。

pafa.hatenablog.com

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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