pafa’s 研究所

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社内コミュニケーションを活性化させ、やる気を出させる方法。集団心理

こんにちは、パファです。

 

このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験等、実体験を元に記載しています。

少しでも参考になれば幸いです。

 

今回は役職に就いている人や、リーダーの立場にある方への話しになります。

 

集団心理を理解して、集団をまとめていく方法

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私が現在も会社の部下をまとめている方法です。

部下の不満はあると思いますが、私が入社してから退職者も出ずまとまっていると思っています。

これまで何人もの人から退職の相談をされました。しかしその人の不満を解決していくことで、ありがたいことに留まってくれています。そんな経験をお伝えしていきます。

 

結論です。

目標を明確に掲げ、日々刻々と変化する集団の空気を感じ、その場で修正していく。

めっちゃ抽象的でわかりにくいかもしれません。

ポイントは水面下です。

 

今日お伝えするのは次のとおりです。

①集団の現状を知る方法。

②集団を一つの方向に導く方法。

③時間が経過すると個人の問題が出てくる。その時の修正方法。

 

①集団の現状を知る方法。

 

まずは集団の心理をお伝えします。

両極端にいきやすいです。

例えばお化け屋敷で、小さい音が鳴っただけで1人が声を出します。すると近くにいた人もつられて声を上げ、全体がパニック状態に陥ります。

一方、好きな歌手のライブに行くと、他人の興奮につられて自分も興奮状態に陥ります。

このように、集団では根拠もないのに興奮したりパニックになりやすく、個性が失われやすいです。

これを踏まえ集団パニックを抑えるのが前提です。

 

さらに「サクラ」という存在があります。相手にとってほしい行動を先に人がとると、後からの人も行動しやすくなる手段です。

それをリーダーがすると、集団は行動しやすくなる方法です。

この2つを頭に入れてすすめていきます。

 

日本人は特に真面目で一生懸命。それでいて声を出さないから、不平不満がたまりやすい国民性です。

もっと声を上げたらいいのですが、そんな簡単にはいきません。だから多くの人が不平不満を持っていて、伝えられない状況にある。と考えるほうが無難です。

 

そして不満を持っている人へは「吐露」または「爆発」させるのが望ましいです。

分かります。仕事と関係なく、自分が嫌な想いをする必要があるのかと。

さてここで皆さんの目的です。

リーダーになったからには結果を出すのと、部下を成長させるのが目的です。私の考え方は、「結果を出すためにはやれること全てやる」のが指針です。

だから結果を出すために部下を成長させるために、部下の不満を聞いて解決または私ができる最大限まで協力します。その上で、部下に協力を求めます。お互いのメリットを引き出すために。

 

偉そうに言いましたが、かなり大変です。業務の他に部下一人ひとりを見て感じ、それぞれの現在の状況を把握します。プライベートで困っている人もいれば、同僚同士で喧嘩している人もいる。まぁ様々です。

この不満を聞き私の信頼を上げ、安心して仕事に向かってもらう。これが私の日課の一つです。

 

そしてこの不満は人が見えない場所で聞きます。全員がいる場所で話していると、業務の妨げになりますし、モチベーションを落としますし、プライベートや言い難い内容が含まれるので影で行います。

この影で行う行動を水面下とします。

 

不満を解決するのを火消しとします。

一時的なプロジェクトで集まった集団であれば、リーダーは達成するまで火消しを水面下で行うのが望ましいです。集団は一時的なので。

一方、役職がついた場合はコントロールが必要です。

なぜなら火消しを常に行っていると、部下が育ちません。自分たちで解決する経験を積めないので、いつまでも解決できないままになってしまう。だから火消しが必要と感じた場合のみ間に入って消しましょう。

後は部下同士の対立を見届けましょう。消す側から言うと、最初から火消しした方が楽です。喧嘩して雰囲気も最悪な状況を、良い雰囲気にひっくり返す方が難儀です。面倒です。私の仕事が進みませんが、部下の成長も私の仕事なので仕方なしです。

 

②集団を一つの方向に導く方法。

 

上記①は日課と考えてください。その上でまとめあげていきます。

皆さん会議には出席しますよね。会議は意思決定か、アイディアを出す場です。

私が現在の会社に入社した時の会議には驚きました。

朝礼とそれほど変わらない。やっている意味がないとしか思えませんでした。

そこから全員の意識を変えるために半年以上かかったと思います。最初は誰も意見しないし、やる気がないのがはっきりと分かりました。今では私が不在でもそれなにり意思決定をしています。

 

アイディア出しのための会議なら、事前に議題を伝えておいて当日は出し合うのでいいと思います。

一方意思決定の会議です。これはリーダーが舵を切る必要があります。特に重要な事を決める会議ならなおさらです。そして意思決定とは言いますが、実情は事前に決まっています。公的に会議で決まったとしますが、本来は水面下で承諾を得ておきます。

これができないリーダーの会議は、全員の意見が飛び交うので決まるまでに時間がかかります。最悪、持ち越しとなる場合もあるでしょう。

 

水面下で決めていく方法です。

まずリーダーがどうするのが一番望ましいかを決めます。それを会議出席者に「今度◯◯という理由で議題に出す予定だけど、どう思う」と聞き、普段から会社の事を考えている部下であれば、明確な意見と理由を言ってきます。それにリーダーの事前に考えていた考えも伝えて意見交換をします。

一方普段から仕事の事を考えていない人は答えがありません。あっても「いい」か「悪い」しか返答できません。あとは「ありがとう」で終わりです。例外的に後日意見を言ってくる人もいます。その時は真摯に対応します。

全員から意見を聞いたら、再度リーダーがどう判断するか決めます。

そして水面下で一人ひとりに根回しするんです。「次の会議でこれを議題にして、こう決めようと思う」と。

反発、反論、異論する人は必ず出てきます。それを早急に解決します。早ければ早いほど、異論を言ってきた人も信頼してくれます。

このような事前準備を経て、無事会議に望んで決定します。

 

もう一つ。

プロジェクトの目標だったり、会社の目標をリーダーは明確に把握してください。

そして部下には納得できる言い方で目標を伝えてください。人は納得できると勝手に目標に向かって進みます。しかし強制されると反発心が起こり、良い成果もみ込めません。納得させてください。

※下に納得させる方法のブログをリンクします。

 

さらに集団を一つにまとめる言葉があります。「責任は全て私が追う。だから協力してくれ」ですね。信頼してくれますから、とりあえず言ってみましょう。本当に問題が起きたら、その時解決方法を考えればいいです。

今は「まとめる」のが目的なので、全員の前ではっきりと言い切りましょう。

 

 

③時間が経過すると個人の問題が出てくる。その時の修正方法。

リーダーの手腕が信頼されると、次に起こるのは仲間同士の対立や派閥です。

本来は事前に察知できるので、対立も派閥もある程度は防ぐことはできます。しかし事前に防いでは、部下の成長にならないために起きるのを容認します。

プロジェクトのリーダーであれば、事前に防いでいくのが望ましいでしょう。しかし役職になった場合は、自分たちで解決するのも経験させてください。丸投げは違いますが。

 

具体的に個人の問題とは、仕事が早すぎたり、遅かったり、脇に逸れたり、止まったりです。

リーダーに時間があれば全て解決してもいいかと思いますが、できれば仲間同士で解決させるのが望ましいです。

例えば仕事が早い人に遅い人のサポートをさせるとか、すぐに道をそれる人にカバーする人が入るとか。

つまり協力する経験を積ませます。一人で仕事は完成出来ないことを学ばせます。

人は人から感謝されると嬉しいです。だからその感謝されるのを感じさせましょう。

それが成長ですから。

 

まとめ

集団をコントロールするのは大変です。ぶっちゃけ、自分の仕事に専念していたほうが、もっと結果を出せるように思えます。しかし企業が50年100年存続するならば、私の独断プレーは愚策です。

集団をコントロールするのは面倒ですが、慣れれば部分的な介入で大丈夫ですし、早く人が育てば任せるのも手段です。大変ですが人が変わるのは見ていて嬉しいですよ。

ぜひリーダーになったら経験してください。

 

こちらも読むと理解が深まります。

 納得させる伝え方。

pafa.hatenablog.com

 

リーダーに求められる心身の一致。

pafa.hatenablog.com

 

 せっかくリーターや役職に就いたのだから、挑戦しよう。

pafa.hatenablog.com

 

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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