pafa’s 研究所

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同僚や部下に降格や減給等、言い難い事を伝える方法。1回でなく複数回に分けて伝える

こんにちは、パファです。

 

このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験や実体験を元に記載しています。

どの方にも合うというわけではないですが、少しでも参考になれば幸いです。

 

今日は昨日のブログで書けなかった「社内で言いにくい事を相手に伝える方法」をお伝えします。

昨日のブログ

 

pafa.hatenablog.com

 

私も完璧ではありません。ですが少なくとも私が所属する会社内では、良い事も悪い事も含めて伝える立場にあります。そんな経験から。

 

 

悪い内容の事を伝えるのは繊細な準備が必要。面倒くさいと思えばトラブルになる。

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降格やプロジェクトメンバーからの脱退、部署移動等、言い辛い内容を相手に伝えるのって、大変神経をすり減らして嫌な役目ですよね。わかります。

私もこれまで何人もの人に降格や減給、部署移動を伝えてきました。最初は喧嘩になったり、憎まれたり、嫌われたりしました。その経験を何度もすることで得た、伝える方法を書き記したいと思います。

 

嫌な思いは誰もしたくないですよね。私もそうです。しかし時として言わなければならない状況というのもある。例えば相手がまだ若く一般常識も知らない時だったり、会社がスタッフに釘を差さなければならない時だったり。いくらでもそんな状況は出てきます。

つまり悪者になる場面です。相手と会社のために。

 

さてあなたがどんな立場で相手に言う状況ができるのか、そこから考えましょう。

大きく分けて2つあります。

・あなたが相手の言動で間違っていると思う部分を感じて、行動を正すために伝える。

・あなたの意思ではなく、会社から頼まれて相手に嫌な内容を伝える。

 

あなたが相手の言動を正すために伝える方法

 

一時期賑わせていたバイトテロなら、即時その場で強く言わないとなりません。今回はそんな当たり前ではなく、ルールや規則は遵守している上での話しになります。

 

これは俯瞰した見方が必要です。なぜならあなたが思った正しいは、相手にとって本当に正しいか分かりません。相手の立場や仕事内容と、あなたの立場や考え方は違います。仮にあなたの考え方が偏っていた場合、あなたの信頼は落ちます。言うまでもなく間違っているからです。

私の部下にもいます。正しいと思って部下の同僚に、間違い(と思っている)を伝えていますが、一部情報が欠けていたり微妙に内容がズレていたり。残念なことにその人の信頼は低いですし、指示に反論する人もいます。

なのであなたが正しいと思っている考えも精査しなければなりません。本当に自分の考えは正しいのかと。

ではどう伝えるのがいいのか。

 

人が成長するには「気付き」が必要です。

あなたが良かれと思って伝えても、その時点では相手は気付け無い可能性が高いです。なぜなら気付きとは、言われてではなく自身の中から「はっ」となるのが気付きですから。

だから相手になぜその行動をしたのかを振り返らせる内省が必要です。それが最善の行動だったのかを考えらせるんです。その上で「私だったらこう行動するけど、どうかな」とあくまであなた個人の意見として伝えるんです。

相手が納得できると「そっか」になりますし、違えば「いや、それは違うでしょう。◯◯こうだから、◯◯こうでしょう」という風に意見のすり合わせになります。そこで相手に気付かせるのがあなたの取るべき行動です。

そうです。人が成長するには、時間がかかるんです。多くの経験を通して、やっと気付く事ができるかできなかになります。経験が乏しいとそれだけ気付きはありません。

あなたも人に嫌な事を伝える場面を多く経験すると、気付きがあります。それが成長です。

 

会社から指示されて、相手に嫌な内容を伝える場合。

 

先ず、あなたは相手に同調するのか、会社側の立場で半ば強く言うのかで言い方は変わります。

 

相手に同調する場合は、社長や会社を悪く言って自分の立場を守るのも手の一つです。

具体的に、私も何度も使った手段の一つです。

 

仮に降格を相手に伝える事となりました。

もし伝える相手が怒る可能性があるなら、先に社長へこう伝えます。「◯◯(相手)に降格を伝えましたが、不服があるようです。納得できない場合は、不当降格として受け取ります」と言っている。と本当は相手にまだ伝えてないのに、社長へそう伝えます。すると、社長はまた別の手段を考える場合があります。つまり降格が取り消される場合や、降格よりは軽い処分です。

それと同時に相手へはこう伝えます。「あなたが降格になる可能性がある。私は社長に何度もあなたが降格になるとこんなデメリットがある(いくつか伝える)、と主張したけど私の力不足で申し訳ない。あなたが降格になるかもしれない。社長が言う理由は◯◯。まだ決定ではないから、引き続き降格の取り消しを訴える。もし力が及ばなかったら申し訳ない。先に伝えておくべきと思って伝えた」と相手に伝えます。

ここでのポイントは「あなたの信頼を落とさず。会社の方向性に向ける」のです。あなたの信頼を落とさないのが重要です。

もし降格よりも軽い処分または取り消しになれば、あなたは感謝され相手も喜びます。

 

このように言い難い内容は、1回で納得させようとしてもダメです。相手も人間ですし、生活があります。その重い内容を受け取る時間を設けないとダメなんです。だから少しずつその可能性がある事を何回かに分けて言います。

大体3回も小出しにして伝えると、相手は諦めて「もういいよ」って言います。そしたら謝罪して終わらせます。あなたは尽力してくれたと信頼は失いません。

※本当に社長へ何度も軽い処分や取り消しを訴えなくてもいいです。言ったように相手に伝えるのです。本当に何度も社長へ伝えると、あなたの立場が危ぶまれます。

 

他方あなたが会社側の立場で、相手に有無を言わせず従わせる場合です。

先にも伝えた通り、有無を言わせない場面というのは明らかに相手がルールや規則を犯している場面ですね。それ以外では半ば強制的な言い方はパワハラになります。やめましょう。

そしてルールや規則を知らず破る人は、概ね例外なく感情的になります。それでも毅然とした態度で接しなければなりません。下手したら恨まれますが。私は恨まれました。

だから毅然とした態度が必要です。曖昧な言動や、弱々しい態度は相手をより怒らせます。それと同時になぜダメなのか。何がダメなのか。はっきりと言わないといけません。

相手が言い返す一番多い言葉が、感情的になり「辞める」です。

話す前に辞める前提に考えましょう。辞めるのを反対する言い方もダメです。相手がつけあがります。だから辞めると言ってきたら、「直す事ができないなら(辞めるのを)止めない。(間違いを)直す努力をするなら協力する」と、追い詰めるだけではなく(あなた次第では)残れる道もある事を伝えましょう。あくまで会社が辞めさせたのではなく、相手の意思で辞めたという形を作っておきます。

その時は辞めなくても、大概3ヶ月以内で辞めますけどね。もちろんその時は止めません。

それと言われた側はキレています。怒鳴り散らす事もあるかもしれません。録音するか、2人で対応するのが望ましいです。特に若い女性に伝える場合、私は男だから後から反撃されないように事前に対応を考えました。そこまで事前に考えておくのが、重い内容を伝える礼儀です。

なぜなら相手は想定外の事を突然言われるんですから、こっちも想定外を想定しましょう。

 

言い難い内容はこれ以外にも多くあります。口調が強い人に言う時や、お局様のように権力ある人に言う時、精神的に弱い人に伝える時等。

上記の私の経験をベースに、考えてみてください。

私も日々多くの言い難い事を、部下や社長に伝えています。それでも信頼を落とさないのは相手の立場や性格、考え方を尊重し、相手の要望を先に想定して解決に向けているからだと思います。

もちろん完全ではありませんがね。

 

書類を作成する作業が楽だと思うほど、人間関係は疲弊しますよね。

あなたの「伝える」を応援します。

 

 

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ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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