こんにちは、パファです。
このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験や実体験を元に記載しています。
少しでも参考になれば幸いです。
私は民間の高齢者施設の副施設長として従事しています。
このままでは将来会社がより厳しい境遇になってしまいます。施設運営側として、危機感もって今から動いていないと経営が厳しい話しをします。
主に今後福祉施設で中間管理職になった人、なっている人に対してお伝えします。
介護施設は大きな転換期です。国に依存せず、自力で突破する方法を考えよう。
介護施設を運営するにあたり、スタッフを募集しても人が応募しなくなってきた。しかしスタッフはそれぞれの理由で辞めていく。このまま対策せず静観していたら、何年後かにジリ貧でスタッフ不足による倒産もあり得なくもない。強い危機感があります。社会福祉法人でも民間企業でも同じです。
2042年日本の高齢者はピークをむかえると言われており、現状約3,459万人から約3,935万人になると予想されている。全人口の約27.3%から約36.1%になる。
2018年時点での日本で働いている人数が約6,580万人。そのうち医療と介護の従事者が約823万人(12.5%)。
2040年には働いている人数が約5,650万人。そのうち医療と介護の従事者が約1,060万人(19%)が必要となる。
今でさえ足りてないのに、明らかに足りなくなりますよね。その時、あなたが所属する施設はどう対策していきますか。
なぜスタッフは辞めていくのか。
・これは言わずもがな給料が低いのが一番に上げられます。給料に関しては、施設への収入の上限が決まっているので、自ずと全社員の給料も決まってしまいます。だから上層部が辞めて昇進しないと給料が上がらない会社が多いと思います。ボーナスも同様で、他の産業に比べても明らかに低いです。それなのに人員不足と業務過多で残業は当たり前。中間管理職になると、ますます帰宅できなくなる。それなのに給料は上がりません。下手したらサービス残業もしている人も多いと思います。(私としては、”サービス残業”なんていう言葉も無くしてしまいたい気持ちですが)
・もうひとつ、スタッフ同士の信頼関係が築きにくいです。人相手の仕事なので、正解がない。だからそれぞれスタッフの価値観で仕事の優先をつけます。もちろん価値観なんて人によって違うのが当たり前なので、意見が対立します。結果、対立しその場の空気は言葉を発することもできないほどの悪い状態になります。それが常態し、出社したくなくなり、退職につながります。
つまり、コミュニケーション不足とその場の話しをまとめれる人が少ないです。
中間管理職は現場のコミュニケーション不足と不満と不安を解消して、スタッフ同士の信頼を築くように作り上げなければなりません。
これは会社が中間管理職をマネジメントする時間が足りていない。なぜなら社員の時と行動する内容と責任の質が変わる。だから勉強してもらわないと分からない。
私は、全体の空気を作ります。楽しい空気を作り、モチベーションを上げる事に力を入れています。仕事は現場のスタッフが頑張ってくれないと回りません。だからスタッフに会社に来るのが楽しいって思ってもらえるように、空気を作ってモチベーションを上げることに意識を向けています。
対応策例。いかに早く決断して行動するか。だまってても事態は好転しません。
当施設もすでにいくつもの手をうち初めています。
ここではできもしないことを期待する内容は伝えません。どれも自分たちでやるか、やらないか判断できる内容のみお伝えします。
1.介護業界は思った以上に事務仕事が多いです。それは税金から支払われるため、多くの書類を作成して保管して置かなければならない。その資料の多さが負担となっています。日中は現場の対応し、夕方から資料の作成を行う。終わるのは夜間になります。その資料作りが省くことができれば、早く帰宅できるようになります。
その資料とは日誌、個別経過表、契約書、計画書、モニタリング等。この資料作りをパソコンにやらせるよう、ソフトを作ればいいんです。
つまりAIです。うちは作業を軽減するためにタブレットも使用しており、業務の合間で打ち込んでいますが、それでもすぐには終わりません。
最終的に完全にAIに打ち込ませるよう、開発に着手したらいいと思います。当然完成させて軽減するのが目標ですが、うちの場合完成するかもわかりません。パソコンのプログラミングは当然やったことありません。そしてプログラミングのプロはもちろんいません。ですが必要だからやるんです。やらない理由はいくらでも上げれます。
2.医療法人、社会福祉法人だと厳しいかもしれませんが、民間企業であればできると思います。
保険外サービスを増やし、収入を新たに増やす。そして会社にお金をストックしつつも従業員に還元する。
福祉施設だけでの収入は、あと数年で本当に厳しくなると思います。だから他の収入減を確保することを決めてください(提案してください)。
私もいくつもの案を社長にプレゼンしています。拒否される案が多いですが、私がやろうとしている気持ちを汲んでいくつか新しい事へ取り組んでいます。
3.業務内容の見直し。全ての業務内容を見直し、やらない事・やめる事を決めスタッフが休める時間を作る。
仕事は増やそうと思えばいくらでも増やせます。しかし増えるということは、必ずミスも発生します。だから仕事を増やしてミスも増えると、さらに時間はなくなります。よって、仕事を減らす事を考えたほうがいいです。
私もこれまでに何度か1日の全スケジュールを見直して減らし、スタッフ全員が納得するまで何度も話し合う時間を設けました。その効果と協力があって、作業を削って時間ができた部分も多くあります。
社長は現場を細部まで知りません。現場は現場しか見えません。
両方の立場と現実を知っている中間管理職のあなたが、その会社を回します。責任は大きいですが、やりがいはあるはずです。
ぜひ、あなたの日々の仕事に慣れたら、2040年の苦しい時代にどう飛び込んでいくか真剣に考えてみてください。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。