pafa’s 研究所

仕事上での悩みや人間関係、モチベーションの保ち方、社員教育等、職場での見識を深めるブログ

時代に適合させる住職と、しきたりを重んじる住職。いずれ自分も関わるお金の話しです。

こんにちは、パファです。

 

 

このブログは私が大学の心理科で学んだことや、起業してその失敗、現在勤めている会社の責任者として経験や実体験を元に記載しています。

どの方にも合うというわけではないですが、少しでも参考になれば幸いです。

 

 

お坊さんと、お金の話しです。

 

私は葬儀会社の者なので、お坊さんに関する事は言えない。よく喪家から相談されますが、言えません。怒られてしまいます。

 

しかし、お布施が高いと思っている方はとても多いです。

 

お布施はいくらか。自分で払える金額を提示しよう。

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先日の葬儀でこのようなことがありました。

喪家の菩提寺のお坊さんが来れなかったので、別のお寺のお坊さんが代理できた。お布施の金額について軽く口論となっていた。

お坊さんが枕経に来て、読経が終わったあとに「葬儀はお坊さん2人でなければできない。お布施の金額は◯◯万円」。いきなりの先制パンチ。これには喪家も驚き、私も驚いた。

 

そもそも葬儀にお坊さんは何人必要なのか。最初に伝えないと、「勝手に」お坊さんが複数人を含めた葬儀を計画することがあります。

最初が肝心です。できれば予算をはっきり伝えないと、しきたりを重んじるお坊さんは葬儀の規模や喪家の予算を度外視で、進めてしまいますよ。

 

日本は仏教の信仰も多い国です。

仏教を生業にしているお坊さんは、出家して修行し仏教の戒律を守っている人で、御本尊を守っている人でもあります。

お坊さんの仕事の一つとして亡くなった方と参列した遺族親族に対して、読経をとおして悩みや苦しみから解放し、幸せな状態に導くための教えを説いてくれます。そして骨を預かってもらい、定期的にお経をあげてくれます。

この儀式は今後もずっと必要なものです。過去から受け継ぎ、次代へ託す。託すことが今生きている人たちに求められています。

 

しかし、時代は流れています。動いています。仏教でのしきたりはお坊さんでも変えられませんが、価値観は変更しています。つまり、過去のように高額をお布施として払えない時代になっています。

だから葬儀の際にお坊さんが1人で執り行われるのが一般的に主流になり、菩提寺があってもなくても火葬で終わる人も増えています。

つまり平均年収は落ちているのに、しきたりは変わらない。そのしわ寄せがお布施に表れていると思います。

 

80代以上の方が老衰で亡くなるとすると、その子供は50~70代となる。この世代まではお寺の役割や結びつき等を理解している方が多い。そのためお坊さんの指示に従うのが、当たり前になっている。

平均収入は落ちています。もしお坊さんに支払うお金が高額だと感じるならば、相談した方がいいです。お金をかけたから故人がどうこうなるわけじゃありませんし、金額によらないと思います。

 

お布施は金額が決まっているわけではありません。大体はお坊さんに聞いて言われた金額をお布施としていると思います。

何度もいいますが、こちらからお願いをしないとお坊さんも悩みません。御本尊を守るのがお坊さんの仕事の一つですが、お布施が少なくなると御本尊を守るのもきつくなります。だから次はお坊さんに悩んでもらうべきだと思います。喪家はお金がきついんですから。

喪家から声を上げない限り、お坊さんはいつまでも時代に沿わない請求ばかりすると思いますよ。

 

人が亡くなってお坊さんに依頼するなら、同時に金額も決めたほうがいいです。葬儀会社に聞いても答えれません。だから自分の財布に聞いてください。

月収20万円と40万円のサラリーマンがそれぞれお坊さんに、お布施として20万円支払うとします。重みが違いますよね。お坊さんは言わないと分からないから、言うべきです。言って変わらないかもしれないけど、言わなきゃ分からない。

 

言われたお坊さんは、喪家と対立するのか柔軟に対応し、御本尊をどう守るのかを悩むのか。私は後者が時代に一緒に流れるお坊さんだと思います。

檀家だって好きで離檀したいわけじゃない。お布施や寄付がきつくて支払えないから離檀する原因の一つ。

そろそろお坊さんも御本尊を守るためという大義名分を喪家に求めるだけではなく、悩むことが求められてきていると思います。

 

お布施を言われた金額で支払って喪家が苦しんでいたら、お坊さんは何をしているんだ?と思いませんか。

苦しみや悩みから解放し、幸せを説くのが仕事であるはずなのに。本末転倒です。苦しませてるじゃん。

 

 

声を上げましょう。

 

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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